Arduino MKR WiFi 1010 ベランダ太陽光発電 気象システム 無事越冬
2021/9/22からベランダに設置している、太陽光発電 気象システムが止まることなく無事に越冬できました。
目次
気象システム
システムのおさらいです。
Arduino MKR WiFi 1010 に温湿度センサと気圧センサを接続し、LiPoバッテリを8Wソーラパネルで充電しながら運用しています。
10分おきに起床してLiPoバッテリ電圧とソーラ発電電圧と気象データ(温度、湿度、気圧)をUDP送信してスリープします。
- Arduino MKR WiFi 1010
- 温湿度センサー DHT22
- 大気圧センサーモジュール BMP280
- LiPoバッテリ 1200mAh
- 8Wソーラパネル (6V用)
パワーマネージメント
Arduino MKR WiFi 1010には入力定格22VのパワーマネージメントIC BQ24195Lが搭載されており、コントローラ用のロジック電源生成とLiPoバッテリの充電動作を実施しています。
高い入力電圧耐圧のBQ24195Lのおかげで開放電圧10.8Vの8W出力のパネルソーラパネルを直接Vinに接続することができ、LiPoバッテリを充電しながらの長期運用が実現できました。
但しArduino MKR WiFi 1010のオフィシャルVin最大定格は6Vです。
実施の際は自己責任で宜しくお願い致します。
参考
無事に越冬
本システムをベランダに置いて2021/9/22から運用し、
2022/3/17まで止まることなく動き続けています(176日連続動作)。
引き続き運用していく予定です。
気温
気圧
湿度
LiPoバッテリ電圧
ソーラパネル電圧
データをブラウザでみえる化
お母ちゃんに気象システムからのデータをブラウザから見れるようにしてもらいました。
これで端末からいつでも気象情報をチェックできます。
氷点下時のバッテリ電圧
気温が-8℃以下になるとバッテリ電圧の低下がみられました。
気温
LiPoバッテリ電圧
ソーラパネルからの電圧は普段通り供給されているので、低温によるバッテリ電圧の低下といえます。
ソーラパネル電圧
バッテリ電圧低下時でも3.8V以上を保持しており、システム動作に異常はありませんでした。
気温が-10℃以下になると危なかったかもしれませんが、今冬は無事に超えることができました。
トンガ火山噴火 衝撃波
2022/1/15のトンガ火山噴火の衝撃波による気圧変化を本システムでも観測しました。
自宅の気象観測でもトンガの火山噴火 衝撃波を観測
21:00頃に0.5hPa以上の上昇凄いエネルギー。。#ベランダ太陽光発電 https://t.co/VNimtMNZPV pic.twitter.com/XPVDmRDlps
— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) January 15, 2022
1/17 9:30にもピークあるように見えるけど
気にしすぎだろうか#ベランダ太陽光発電 pic.twitter.com/gUcVCwL3Ln— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) January 17, 2022
逆方向と2周目の3回のピークを観測しました。
これには非常に驚きました。
【2度目の気圧変化】
今日17日(月)午前中、日本全国で気圧変化が観測されました。
同様の現象は一昨日夜にも観測されています。15日(土)にトンガの火山、フンガトンガ・フンガハアパイが大規模噴火した時の衝撃波「空振」が、地球を1周して再び到達した可能性があります。https://t.co/IcRFjEHxEJ https://t.co/sPWdlrmapB pic.twitter.com/5alAbBJnnF
— ウェザーニュース (@wni_jp) January 17, 2022
温湿度センサ
観測当初から見られた温湿度センサの値の跳ね上がり現象がここ最近再びみられるようになりました。
だいぶ気温が上がってきて
やはり変なピークが出るようになった。
気温のピークから低下したところでピョンと値が跳ねる。。#ベランダ太陽光発電温湿度センサ DHT22使用中
DHT11も同じ傾向があった。
春になったら真面目に検証する☟温湿度センサ変更したときの記事https://t.co/2nDYqM2mjH pic.twitter.com/EvslYrkqr2
— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) March 16, 2022
同様に湿度にもピークが出るので温湿度センサDHT22の何かに起因しているものと考えています。
こちらはセンサ交換も視野に入れつつ、原因検証すすめます。
おわりに
Arduino MKR WiFi 1010 ベランダ太陽光発電 気象システムの長期運用状況について報告いたしました。
すでに冬を超えて半年近く動作しています。
特殊機材の追加なしにマイコンとソーラとバッテリとセンサのみで実施できる非常に経済的なシステムであるといえます。
今後は温湿度センサのピーク値の原因解明と現行では10分おきのデータ取得周期を消費電力と相談しながら縮めていこうと考えております。