Arduino MKR WiFi 1010 ベランダ太陽光発電 気象観測システム 1000日達成
2021年9月21日から本格運用を開始しましたベランダ太陽光発電 気象観測システムが本日で運用から1000日達成となりました。
まだまだまだ元気に動いております。
目次
構成
ベランダ太陽光発電 気象観測システムの構成は以下の通り。
マイコン Arduino MKR WiFi 1010に気圧センサ、温湿度センサとLiPoバッテリ、ソーラパネルを接続したのみです。
こんな簡素なお弁当箱筐体でも1000日持つんだな。。
最初にLiPoバッテリがダメになると思ったけど全然問題なかった。
Arduino MKR WiFi 1010にはパワーマネージメントIC BQ24195Lが搭載されており、LiPoバッテリを接続してマイコンへの給電電圧生成やLiPoバッテリのチャージをコントロールします。
BQ24195Lの入力電源の定格が22Vと高い値であったことに着目し、ソーラパネルによる運用ができるのではと考え本運用が開始されました。
(Arduino MKR WiFi 1010のオフィシャルVin最大定格は6Vです。
実施の際は自己責任で宜しくお願い致します。)
部品
- Arduino MKR WiFi 1010
- 温湿度センサ SHT31
- 大気圧センサーモジュール BMP280
- LiPoバッテリ 1200mAh
- 8W ソーラパネル
輝かしい1000日のデータ
気圧
気温
湿度
バッテリ電圧
こんなチャージの仕方で1000日持つんだな。。驚き
ソーラ電圧
ソーラを西向きにしており、太陽が低くなる冬の方がソーラ電圧が高くなってるのが印象的
思い出
2021/9/21本格運用開始
はじめての越冬
敵は気温だけじゃないんだった#ベランダ太陽光発電 pic.twitter.com/1QKx03M4SI
— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) December 18, 2021
ブラウザでデータを監視
お母ちゃんに気象システムからのデータをブラウザから見れるようにしてもらいました。
トンガ火山噴火
2022年 1/15~1/17トンガ火山噴火による衝撃波を気圧計で観測しました。
これには大変驚きましたし、思わぬ形で地球が丸であることを実感しました。
温湿度センサ変更
温湿度センサは何種類か変更しております。
2022年4月にも変更しました。
データ取得頻度変更
2022年6月にはデータ取得頻度を10分→3分に変更しました。
バッテリ電圧低下も問題なく運用できております。
お弁当箱 加工
お弁当箱を百葉箱のように通気性がよく直接日光が当たらないように工夫しました。
側面に穴を複数開けて、フタにプラ板で天井を設けました。
台風
台風が接近するとグングン気圧が下がる様子が観測されます (2022年9月)。
おわりに
Arduino MKR WiFi 1010 を用いたベランダ太陽光発電 気象観測システムが運用1000日達成となりました。
簡素なシステムと素材で構築したのですが厳しい環境の北海道札幌でソーラ電源のみで1000日以上動いているので立派なものではないでしょうか。
個人的にはArduino MKR WiFi 1010 による太陽光発電 WiFi通信システムは今後自信をもっておすすめできるなと思っています。
いつも勉強になります。
こちらの4年間のデータ量的にはMBぐらいでしょうか?
月のデータ量も気になります。
ありがとうございます。
月ごとにテキストデータとして分けていて700kB/月ほどでした。