じゃんけんゲーム グローブをつくった
micro:bit Advent Calendar 2019 | 2日目
複数名でたのしむ じゃんけんを個人にパーソナライズしたいと考え一人じゃんけんを実現する手袋を作りました。 装着するだけでじゃんけんゲームを一人で楽しむことができます。
手の動きを検出する手袋は以前作ったことがあるので、その応用・改良版となります。
micro:bitを使用して加速度センサ、音声再生機能、LEDマトリクスによる拡張の恩恵を受け一人でのじゃんけんが可能となりました。
目次
動作
まずは作ったものを見てください。そのほうが話が早いというものです。
手を振るとゲームが開始されます。
音が鳴り終わるとコンピュータの出した手がLEDマトリクスに表示されます。
G:グー、C:チョキ、P:パーです。
手の形をグローブが検出して、勝敗判定します。
構成
部品
- micro:bit
- micro:bit用エッジコネクタピッチ変換基板
-
EeonTex 感圧導電布
- ニット配線
- 導電糸
-
薄型スピーカー
- リチウムイオンポリマー電池400mAh
製法
感圧導電布をニット配線に貼り付けて指先に接着します。感圧導電布は圧力をかけると抵抗値が下がる不思議な布です。指の曲げによる圧力を電圧で検知できます。
感圧導電布 指を曲げると抵抗値下がる pic.twitter.com/uL76yyyX05
— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) 2018年8月15日
ニット配線はゴムのようなフレキシブルな配線です。金属繊維と普通の絶縁繊維がニット状に編み込まれているのです。あのグンゼ製ですのでハンパない伸縮率です。感圧導電布とは導電糸で結いつけてさらにはんだ付けしています。
最高かよ。 pic.twitter.com/1UtmrcUr6y
— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) 2018年9月1日
手の甲のmicro:bitの近くまでニット配線でもっていって配線しております。スピーカもつけて音が鳴ります。
またなにか始めてる pic.twitter.com/ggXiMCLZ4q
— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) 2019年6月1日
MakeCode
コードはMakeCodeで行いました。Scratchに似たブロックエディタやJavaScriptエディタで提供されるWebベースのコードエディタです。
MakeCodeについての詳細は以下に記しております。
以下がコードのリンクです。
https://makecode.microbit.org/v1/42096-02682-52366-22995
感圧導電布の抵抗変化を電圧で検出して、グー、チョキ、パーを検出してLEDマトリクスにG、C、Pで表示します。
ジャンケン検出出来ました。#microbit pic.twitter.com/ziD4FZE2EV
— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) 2019年6月2日
手を振って加速度センサが反応するとじゃんけんゲームモードにまり勝負が始ま市ます。
じゃんけんを個人にパーソナライズすることができました。#microbit #電子工作 pic.twitter.com/uQpa9Fy6Uh
— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) 2019年6月2日
手をパーにした状態でAボタンを押すと指検出の校正がなされより正確な検出が実現されます。
おわりに
一人でじゃんけん という非常に内向的なデバイスを作ったことに後悔はありません。
ニット配線を使ってみたいのですがモーターとかも使えるのでしょうか?
コメントありがとうございます。
1線当たりの抵抗値:4~8Ω/m
許容電流:0.5A以下
https://www.aisan.co.jp/products/knit_cable.html
ですので、モータの負荷電流やニット配線長抵抗による電圧降下を加味する必要があるかと思います。