2019年 Arduino IDEを用いて製作したもの
Arduino Advent Calendar 2019 | 2日目
もう12月。早すぎやしないか?
今年も色々工作を楽しんできましたが、Arduino IDEを使用して制作したものを振り返ってみたいと思います。
この振り返りが次へのモーティブ増進や脳内検閲の緩和に繋がることを期待して。
目次
バーサライタ -POV ディスプレイ-
今年はバーサライタの制作に一番力を入れたかもしれません。LEDテープを高速で回転させて絵を残像で表示させます。
持ち運べて電池で動くバーサライタを目指して製作いたしました。
— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) October 9, 2019
基本構成
単三電池 1本でモータを回し、単三電池3本をワイヤレスチャージャーを介して回転部に給電します。
回転部にはフォトリフレクタとSPI入力のフルカラーLEDと制御用マイコンが載っております。
フォトリフレクタで回転(1周にかかる時間)を検出します。
マイコンは色々試しましたが、全てArduino IDEでプログラミングしました。
ESP32
ESP32はハードウェアSPI出力が2つあり、デュアルコアマイコンですので、高解像度で高速な処理が可能となりました。
SPRESENSE
SPRESENSEも拡張ボードでハードウェアSPI出力が2つとなる上に、なんと6コアのマイコンですので高解像度の表示が実現できました。
以下ではArduino IDEでSPRESENSEのマルチコアプログラミング(3コア)を実施してバーサライタを製作しました。
SPRESENSE のマルチコアプログラミングで バーサライタ作製。高速処理で解像度が増しました。
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↓詳細はブログにてhttps://t.co/265NHmiBYV pic.twitter.com/kl0MKwwfVi
— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) August 21, 2019
Teensy 4.0
Teensy 4.0はなんと動作周波数 600MHzの高速マイコンです。しかもSPI出力が3つもあります。
以下ではTeensy 4.0でバーサライタを製作しております。残念ながら複数のSPI出力の使用は実現できませんでしたが高速動作のおかげで高解像出力が実現できました。
CircuitPython
Adafruitが提唱するCircuitPythonでバーサライタを検証いたしましたが、CircuitPythonは高速動作の実現が難しく、割り込み動作もサポートしていないので、バーサライタにはやはりArduino IDEがリーズナブルであると感じます。
ESP32 + Blynkでモノをコントロール
ESP32のWiFiやBLEの無線機能を用いてラジコンを製作もしました。
Blynkというアプリでスマホをコントローラにしています。
Blynkにはスイッチやジョイススティックなどのウィジットをスマホ上に自由に配置してデータの送受信などが気軽にできます。Arduinoライブラリは以下で公開されており大変充実しています。
https://github.com/blynkkk/blynk-library
サーボ制御
予算尽きて足しかできなかった。。。#ロボット製作 #Blynk pic.twitter.com/rC60Zww9sC
— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) May 23, 2019
モータ制御
エッジAIを堪能
最近話題のエッジAIもArduino IDEで堪能しました。
以下ではSipeed社のMaixduinoというボードを使用しました。
音声認識の認識や学習もサンプルコードで簡単にできてしまいました。すごい!!
Maixduino のArduinoサンプルが凄いんだけど。。#音声認識 #Maixduino #sipeed pic.twitter.com/tBLiveITYf
— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) October 2, 2019
おわりに
今年もArduino IDEで気軽に様々なマイコンや応用を楽しませていただきました。やはり多くの人に愛されライブラリやサンプルコードが充実しているので非常に使いやすいです。
これからもよろしくお願いいたします Arduino IDEよ