
低価格のPWMサーボのスペックがゲキ高だった
ー PTK 7465 MG ー
日課のアリエクネットサーフィンをかましていたところ、すごいサーボモータを発見してしまいました。
これマジか?
凄いマイクロサーボ見つけたんだけど6Vで 0.092sec/60deg、4.5kg・cmだって
本当!?STS3032に匹敵するぞ
これ本当なら余裕でバク転4脚ロボできる。型番のWは耐水性の有無
耐水なしを8個買ったのでまた報告するPTK 7465 MG 9g デジタルサーボhttps://t.co/h11gB8T4Gq
— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) September 8, 2025
早速購入して動かしてみたのでご報告
目次
PTK 7465 MG
PTKというメーカーによる 7465 MG というマイクロサーボ、
7465W MGというモデルもありこちらは耐水性
今回は耐水なしの7465 MGを購入。
何より驚いたのがこのサーボのスペック
電源 7.4Vで速度が 0.075 sec/60°、トルクが5.5 kg・cmって。。。
いや ヤバくないか??
こんな性能のマイクロサーボ見たことないんだけど。。
しかも今回 8個で¥5820で買ったから、1個 730円以下よ。。。
ちょっと信じられないほどに高性能で安かったので即購入しました。
サーボモータ
PTK7465が到着する前にこれまで遊んできたマイクロサーボの復習をしましょう。
過去に3種のサーボで4脚ロボットを製作して比較したことがあります。
SG90級 :安価だが非力で回転角度精度も低くバラつきも大きい
SCS0009:回転範囲が300°と広いシリアルサーボ
電源 6Vで速度が 0.1 sec/60°、トルクが2.3 kg・cm
STS3032:回転範囲が360°で連即回転可能。高性能で価格も高額
電源 6Vで速度が 0.09 sec/60°、トルクが4.5 kg・cm
比較まとめ
PTK7465のスペックはシリアルサーボと比較しても全く劣っていません。
単価 [円] |
性能 @6V |
回転範囲 |
制御 | ||
速度 |
トルク [kg・cm] |
||||
PTK7465 | 730 | 0.092 | 4.5 | 180 | PWM |
SCS0009 | 1500 | 0.1 | 2.3 | 300 | シリアスコマンド |
STS3032 | 4800 | 0.09 | 4.5 | 360 | シリアスコマンド |
STS3032で調整したモーションなので流石に素晴らしい
その他でも反転まではできている。
SG90でも調整で立上りやスムーズな反転はできそう
SCS0009は調整次第でバク転いけそうかも?? pic.twitter.com/4lVMKt4xuG— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) March 4, 2024
STS3032で4脚ロボットのバク転は余裕でできていたので、PTK7465がスペック通りであるならPWMマイクロサーボでバク転ロボットが製作できてしまうことになります。
700円台のサーボでバク転ロボできたら形変わるぞ。。。
PTK 7465 MGが届いた
待ちに待った PTK 7465 MG が到着
注文日:2025/9/8、到着日:2025/9/19
味見動作確認
トルクは確かにある pic.twitter.com/WCov8INNMy
— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) September 19, 2025
確かにトルクもあって回転角度の精度も高い印象
4脚ロボット
性能の詳細を味わうために PTK7465 で4脚ロボットを作ります。
精度もいい感じがする pic.twitter.com/ARxANqnCM3
— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) September 19, 2025
完成。あきらかに応答がいい!
なかなかいいじゃない pic.twitter.com/PdmCSWHSa2
— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) September 19, 2025
精度・応答 ハンパなくてぬるぬる動くわ
PTK7465
応答もいいんじゃないかな pic.twitter.com/7mtzZURFXK— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) September 19, 2025
ちなみに4脚ロボットのコントローラにはATOM Matrixを使用
PTK7465 はPCA9685モジュール基板を使用してATOMからI2Cで制御
バク転
4脚ロボットを製作してちょっと動作させただけで、PTK7465 の精度と応答の良さはすぐに感じ取ることはできました。
いよいよバク転でPTK7465 の真価を問いたいと思います。
全然ダメでした。。。
PTK7465 電源 3.6V
バク転できない
電源電圧上げますか pic.twitter.com/2Fsxwe5BxI— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) September 19, 2025
ここでは電源に1セル LiPoバッテリを使用しており 約3.7Vで性能がまだ出せていないようです。
電源向上
バッテリを2セル LiPoバッテリ (7.4V) にして、速度とトルクを向上させます。
明確にサーボのスピードがあがり、可能性を感じます。
PTK7465 電源 7.4V (LiPo2セル)
明確にサーボのスピード上がったわ
調整でバク転イケそうだ週末の楽しみにしましょう pic.twitter.com/FXj1uFpNu2
— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) September 19, 2025
ちなみに電源周りはこんな感じ
初期姿勢改善
PTK 7465 MG の回転範囲が180°と若干狭いため下腿の可動が足りずバク転が難しいようなので改善します。
サーボのニュートラルポジション時の初期姿勢 を平からコの字に変えました。
これによって下腿を90°以上畳めるようになります。
できたー!!!!
おいおい ゲーム変わるぞ pic.twitter.com/6ckhcrKGSv
— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) September 20, 2025
STS3032と同じようにバク転ができました。
← PTK7465 ¥5,820 / 8pcs
→ STS3032 ¥38,400 / 8pcs pic.twitter.com/E3QMbyOBSD— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) September 20, 2025
見事にPWMサーボ PTK 7465 MG でバク転が実現できてしまいました。
スペックに偽りはないようです。
ちなみにバク転動作はUDPから足座標を送信して作りこみを実施しました。
アプリはNode-REDで構築
おわりに
今回はPWMサーボ PTK 7465 MG の性能評価を実施しました。
スペック通りパワーもあり応答も良く、4脚ロボットのバク転まで実現できてしまいました。
安いし絶対に買ったほうがいいと思う。
予算1万円でつくる 4脚ロボット pic.twitter.com/UtzMDNeMuA
— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) September 21, 2025
回転範囲が180°でシリアルサーボのようにフィードバック機能はありませんが
いろんなシーンで活用できるのでないかと思っております。
今度ロボットハンドでも作ってみようかしら。
追記
起き上がり (2025/9/21)
ひっくり返った際の起き上がりモーション追加
起き上がり動作 仕込んだ
ひっくり返ったまま復帰できなかったら自然界なら終わりよ pic.twitter.com/UIZud1kmpj— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) September 20, 2025
PTK 7465 MGの可動範囲がもう少し広ければ、上下リバーシブルで歩行動作もあり得るのだけど。
まぁ仕方ない。
起き上がれればずっと遊べるよね
予算1万円でつくる 4脚ロボット pic.twitter.com/LfJbcvdlMr
— HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) September 21, 2025